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じこじれい

岸田将孝
2024-08-23 19:45:13
私は病棟で働いて9年が経ちますが、今日も普段通りの一日が始まっていました。朝のカンファレンスで、70代の男性患者について話がありました。肺がんで入院しており、緩和ケアを受けている彼は、最近「歩けない」と訴えていました。歩行が困難なことは分かっていましたが、それでも昨日、看護師数名で立ち上がりからトイレへの移動を手伝ったばかり。患者の状態を見守りながら、2点柵と眠りスキャンを設置し、転倒リスクを最小限に抑える工夫をしていました。午後2時過ぎ、病室から「おーい」と呼ぶ声が聞こえました。急いで病室に駆けつけると、患者がベッドから少し離れた場所でうつぶせになって倒れていました。出入り口に向かおうとしたところで転倒したようで、足には靴が履かれたまま。心配で胸がドキドキしましたが、幸いにも意識ははっきりしていました。私は他の看護師と協力しながら、すぐに患者をポータブルトイレに移動させました。その後、患者の唇に3ミリ程度の裂傷があることに気付き、圧迫止血を試みましたが、なかなか血が止まりません。クロピドグレルという血液をさらさらにする薬を飲んでいたため、止血が難しいと感じました。主治医を呼び、5針縫合することになりました。

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